株の投資尺度に口コミサイトを利用する際の注意点

株を投資する判断材料の総称を「投資尺度」と言います。この「投資尺度」には、企業の情報や株価の水準の他、過去のデータや同業他社との比較データなどがあり、これらから、「株価収益率(PER)」、「株価純資産倍率(PBR)」、「配当利回り」などの指標が割り出されます。しかし、さらに今日では、これらの情報の他に口コミサイトを新たな「投資尺度」として挙げることができるでしょう。

口コミサイトとは、個人の主観的な意見を募集し、集積しているサイトのことです。しかし、1人1人の意見は、個々人の主観であっても、それが数十、数百と累積されれば、必然的に良い物や悪いものに対して評価が集まり、相対的に見ると客観性が増していくことになります。これは、株を扱っている口コミサイトについても同様であり、注目するべき株には多くの人が意見を投稿するため、それらを「投資尺度」にすることができるのです。

しかし、このような口コミサイトにも問題点はあります。それは、誰でも意見を投稿できるため、企業の人間が意図的に自分の企業の株を勧めるような情報を投稿し、情報を操作する可能性があると言うことです。また、逆に、ある企業に対して悪意を持っている人間が、不当に、その企業を貶めるような意見を投稿することもあります。さらに、口コミサイトの管理人は、集まった意見を掲載するかどうかの権限を持っているため、これによって情報を取捨選択している可能性さえあり得るのです。

そのため、口コミサイトだけを「投資尺度」として活用するのは、極めて危険であると言えます。やはり、上述のような様々な情報を組み合わせ、口コミサイトも、その1つとして利用するべきであると言えるでしょう。そうすれば、仮に前述のような情報操作が行われいたとしても、その不自然さを見抜くことができますし、逆に口コミサイトから他の「投資尺度」の真偽を確認することもできます。